「アユまめ知識」
アユの分布域は、東アジア(日本列島・朝鮮半島・中国大陸)で、その中心は日本列島です。

アユは、スイカのような香があり、秋に河川の下流で産卵。ふ化した仔アユは海に下り、プランクトンを食べて成長します。
春になると、河川に遡上し、藻類を食べて成長します。寿命はふつう1年ですが、まれに2年活きるものもいます。


アユは、石についた藻類(コケ)を主食にしているため、藻類が育つ環境ー水がきれいで、川底に藻類がつきやすい石があるーが必要となります。
この条件は、日本の川に特徴的に見られるもので、アユはまさに日本の風土と川に適応した魚ということができます。

*遡上ー高知県では、2月中・下旬から始まり、3月中旬〜4月中旬頃がもっとも活発です。
       特に増水後に活発に遡上します。

*河川定着川底の石の表面の藻類を活発に食べて成長します。
      初夏には、10〜20cmまで達すると、自分の餌場を占領するための「なわばり」を作ることが多い。
       広さは、1m四方で餌を独占するため、攻撃的になります。

*降下9月から10月になると成熟し始めて、産卵のために次第に下流へと降下します。
       出水後に群れを作って移動します。

*産卵下流粋に集まったアユは、瀬で産卵をします。
       産卵は、夕方から夜8時頃にかけて行われます。

*ふ化・流下ーアユの卵は、産卵後2週間程度(水温15度位)でふ化します。

       ふ化がもっとも活発なときは、午後7時前後で、昼間はほとんどふ化しません。

       ふ化した仔アユは夕方から夜間に集中的に川の水流に運ばれて海に達します。

       ふ化直後のアユは5〜7mm.で、腹部に栄養源の卵黄を持ち、この卵黄から養分を とり、
       3〜4日間は餌を食べなくても生きてゆけます。

*河口・海域の生活.アユの子は、高知では10月から3月まで延べ5ヶ月間も海にいます。

       海でのアユの主な生活場所は、波打ち際付近で、主に動物プランクトンを食べて います。

アユが多い年は川がきれいに見えます
アユが藻類を食べることで、川底の石を磨いていることになりますから、見た目にもキラキラ輝いて見えます。

そのことは、川に流れ出た窒素やリンの一部は川底に生えているコケに吸収され、水中の窒素やリンを吸収したコケは、アユに食べられて、
骨や筋肉を作る栄養素となり、そのアユを人が釣り上げれば、窒素やリンが陸上へと取り上げられることになります。

だから、アユが多くて、そして漁獲される量が多いほど、浄化能力は高くなるといえます。だからアユが水質浄化につながっているといえます。
アユ釣りに賛成!

 「友釣り漁」
 アユは、成長期になると川底の石に付く付着藻類(珪藻、らん藻類)をたべるようになり、そのためアユは、よくコケが付く場所の確保が必要となってきます。

 これがナワバリです。広さは、だいたい1m四方で、その中にある藻類を独占するために、ナワバリへの侵入者に対しては、
 たとえ自分より大きいアユでも果敢に突っかかり、相手がナワバリを出て行くまで戦いを挑む習性があり、ナワバリに侵入してきた者には何度でも攻撃を仕掛けます。

 ナワバリをもつアユは、ひれの縁辺が黄色くなって、胸の黄色斑も2つになり、体全体的に黄色っぽい感じになります。

 「友釣り漁」は、ナワバリをもつアユが進入してきたアユの肛門をめがけて攻撃をする習性を利用して、オトリの尻ビレ付近に掛けバリを仕掛けます。
 仕掛けは、あらかじめ用意したオトリの鼻孔に鼻カンをとおし、それに素掛けバリをセットするだけで、オトリをナワバリ近くに持ってゆくと、
 ナワバリに侵入してきたオトリに猛然と攻撃をしてきます。

 そしてナワバリ争いの結果、針にかかったアユを取り込めば、「釣果一匹」となります。
 仕掛けはとても簡単ですが、アユの生態や川の状態をよく知っていないと釣り上げることは難しい漁です。